Munib A. Younan

ムニブ・A・ユナン

宗教調和の先駆者

40年間の中東におけるユダヤ教、キリスト教、イスラム教の調和への長征 

ムニブ・ヨーナン司教は、宗教の役割は性別、人種、民族、宗教、政治的派閥に関係なく、すべての人間に奉仕することであると世界に強調しました。さらに、彼は世界中を旅して、「多様性のコンセンサスを達成するために、宗教的過激主義を警戒し、聖書解釈の多様性を受け入れ、異なる宗教的伝統も受け入れる」というメッセージを広めました。 

 

1950年にエルサレムのパレスチナ難民として生まれたユナン司教は、ユダヤ人、キリスト教徒、イスラム教徒の間の対話を促進し、和解を導くことに人生を捧げました。特に、彼は2004年から2010年まで中東福音派教会のフェローシップの会長を務め、パレスチナとイスラエルの連合運動組織の創設メンバーとして、イスラエルとパレスチナの紛争の解決を主導しました。さらに、彼はルーテル主義の重要な教義文書であるアウグスブルクの「告白」(1530)をアラビア語に翻訳した最初の人物であり、キリスト教とイスラム教間の理解の促進に貢献しました。彼はまた、宗教的調和のメッセージを含む多くの本を出版しました。 

カトリック教会とプロテスタント教会の間の紛争和解 

ユナン司教は、何十年にもわたってカトリック教会と継続的に話し合い、2つの教会間の根深い紛争を克服してきました。その結果、2013年、ルーテル世界連盟とバチカンは共同で「紛争から犠牲へ」と呼ばれる文書を採択し、500年前の紛争を解明しました。これは教会間の歴史的和解として知られるようになりました。両教会は「神学的対話へのコミットメントを更新し、主イエス・キリストの意志に従って神の霊によって導かれ、一致への旅を続ける」と約束しました。ルター派教会とカトリック教会は同じルーツからのものであり、和解に向けて努力しなければならないことを受け入れ、2つの教会を統合することを目指しています。そのため、2016年にルーテル教会とカトリックは宗教改革500周年を祝い、ユナン司教と教皇フランシスは「共通の道に向かう宣言」に署名しました。 「教皇がルーテル教会の創立記念日に参加したのは歴史上初めてであり、双方は「神学的区別は偏見と対立を伴い、政治的目的のための道具に退化する」と述べ、宗教の名の下に表現された憎悪と暴力を表現し、世界中に宗教的調和の強いメッセージを送りました。 

NOMINATION 2020

2020年度の受賞者

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